【和僑】S氏の目『日本脱出と村上ファンド』
photo credit: Instant Vantage
こんにちは、【シークレットマネークラブ-和僑-】の柳田厚志です。
今回もお読み頂きありがとうございます。
前回も、Facebookでたくさんのコメントありがとうございます!
また、シェアをしてくださる方も多くて、大変うれしいです。
日本人にもっともっと自分で考えるインテリジェンスが広まるきっかけになれば
こんなうれしいことはありません。
今号もS氏節が炸裂です。
あの世間を騒がせたホリエモンと村上ファンドの事件。
計ったように、いまになって、2つの判決が出ました。
当時、インテリジェンスの乏しかった私は、世間一般と同じような目で見ていました。
でも、S氏の教えを学びつつあるいま、世界という視野でみると、
日本は大きな失望を世界に与えてしまったのかもしれません。
S氏の目をじっくりお読み頂くとともに、自身のの目でもしっかりと考えてみてください。
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【和僑】S氏の目『日本脱出と村上ファンド』
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みなさん、こんにちは、Sです。
いよいよプロジェクト和僑の配信が始まりましたが、
早くも、たくさんの感想をいただき、心から感謝しています。
最近は、みなさんからの熱い感想を読むのが日課となりつつあります。
毎日、楽しみに読んでいます。
今、僕は、ロサンゼルスからこのメルマガを書いています。
昨日、現地の友人たちとBBQをしました。
そこには、アメリカ人はもちろん、ロシア人、インド人、台湾人、韓国人など、
総勢20人くらいの多国籍メンバーが集まりました。
そして、みんなが僕のところに来て、口々にこう言うのです。
「日本の政府はヒドイな」
「世界のメディアもたいしたことないけど、日本のメディアは最悪だな」
「日本人は政府を信用しすぎじゃないのか?」
「日本人は気の毒だな・・・。」
「なぜ日本人は怒らないんだ?」
散々な言われよう・・・。
日本政府の評判はすこぶる悪い・・。
日本政府のバカにされてる感がアリアリで、情けないやら、悔しいやら。
しかし、何も言い返す言葉が見つからない・・・。
そして最後に言われたこの言葉が、最も僕の耳に残りました。
「みんな日本を出ちゃえばいいのに。日本人は、どこの国でも自由に行くことができるだろ?
あえて今の日本にとどまる理由があるのか? 」
僕は、思わず、しばらく考え込んでしまいました。
なぜなら、今現在の日本において、僕が最も危惧していることだったからです。
僕は、今回、ロサンゼルスに入る前に、3日間ほどシンガポールに滞在していたんですが、
最近、シンガポールに行くたびに感じることがあります。
それは、「ここ最近、日本人が増えたなぁ~」ってことです。
僕がシンガポールに会社を設立したのが2006年11月。
その頃に比べると、ここ数年の間に日本人が爆発的に増えた気がします。
それも、観光ではなく、移住してくる日本人が増えたってことです。
しかも、優秀で経済力がある日本人ほど移住してきてるんです。
率直な僕の意見を言わせてもらえば、
能力があり、利口なやつは、早々と日本に見切りをつけ、自分の才能を最大限に発揮できる国を求め、
海外に出て行っているということです。
海外の国や企業は、能力のある日本人を積極的に誘致しています。
富裕層を積極的に誘致している国もあります。
その筆頭が超企業型国家シンガポールです。
シンガポールは、リー・シェンロン首相が先頭に立ち、
国自体がひとつの企業のように、積極的に、そして戦略的に動いています。
本当に魅力的な国です。
羨ましい・・・。
ちなみにリー・シェンロン首相の父は、初代シンガポール首相のリー・クアンユー。
かつて、リー・クアンユーは首相時代、日本を手本にしていました。
その隣の国、マレーシアの第4代首相マハティールも
「ルックイースト政策」といって、やはり日本をお手本にしたのです。
それが、今となってはいかがでしょうか?
今の日本を見て、彼らはどう感じているのでしょうか?
photo credit: christian.terboven
話は戻りますが、
海外では、日本人の評価は本当に高く、もちろん日本の技術も非常に評価が高い。
だから、優秀な日本人にとって、日本語が通じることと、住み慣れた環境の中で生活できること以外に、
日本に居住することにメリットがあまりなく、
むしろ、時代遅れの税制といったデメリットの方が多いんです。
このままでは、優秀な日本人の流出がますます加速するでしょう。
僕ら日本人には、日本を出るという選択肢があるんです。
でも、最終的に出られて困るのは日本政府でしょう!!
高額納税者ほど海外に流出してるんですよ!!
分かってるんですか、政治屋さん!!
大局が見えない政治家ばかりで利権をめぐって権力闘争。
いいかげん、やめませんか!!
先日の、劇団“NIPPON”による、
「内閣不信任決議」の茶番劇。
こんな記事を見つけました。
本当に茶番劇です。
読売新聞 6月3日(金)
菅首相は3日午前、辞表を提出していた政務三役5人のうち、東祥三内閣府副大
臣、鈴木克昌総務副大臣、三井辨雄国土交通副大臣、樋高剛環境政務官と
首相官邸で個別に会談し、慰留した。4人は慰留を受け入れ、辞表を撤回した。
4人は、民主党の方針に従い、2日の衆院本会議で内閣不信任決議案に反対票を投じた。
辞表を出した5人は、民主党の小沢一郎元代表に近い議員たちで、
内閣不信任案に賛成するとして、1日に辞表を提出した。残る内山晃総務政務官は、
不信任案の採決に加わらなかったため、党の処分方針を待って、対応を決める。
鈴木氏は会談後、記者団に「もう一度初心に帰り、特に被災者のために働きたい。
(首相には)『しっかり頑張っていきましょう』と言われた」と語った。
あ~、アホらしい。
台本書いたやつの顔が見たい!!
こんな時期に、権力闘争より、もっとやることあるだろ!!
と言いたくなります。
そして、今日(アメリカ時間6月8日)
村上ファンドを率いた、村上世彰氏の有罪が確定したとのニュースが入ってきました。
最高裁への上告が棄却されたことから有罪が確定し、
執行猶予が付きましたが、約11億円と過去最高の追徴金。
そして投資業から永久的に追放されてしまうといった、極めて重い罪が下されました。
先日のホリエモンに次いで、また有罪です。
僕は、彼らがやったことが良いか悪いかは別として、
誤解を恐れずに言わせてもらうなら、
日本では、権力層にとって都合の悪い人間が出てくると、
簡単に刑務所に送られてしまうというふうに見えてしまうのです。
これら2つの判決は、
これから、さらに優秀な人材が海外に流出する大きな要因になると思います。
現に、以前、日本で大活躍していた投資ファンドの多くが日本から引き上げるか、
閉鎖され、職を失った日本人のファンド・マネジャーが活躍の場を求めて香港やシンガポールに移住しています。
さらに、この判決は、「日本は資本主義が通用しない国だ」ということを世界に強く印象づけました。
これから先も、どんどん外資が日本市場から引き揚げて行くことでしょう。
現在、日本の株式市場は株価が低迷し、活気がありません。
この活気を取り戻すには、アグレッシブな動きが必要なのです。競争が必要なのです。
明らかに村上ファンドやホリエモンが活躍してた時は活気がありました。
あくまでも、個人的な意見として言いますが、
村上ファンド、本当に優秀で実力のあるアグレッシブなファンドでした。
当時、ニッポン放送はフジテレビの筆頭株主であり、親会社ではありましたが、
株価が、子会社であるフジテレビの時価総額を大きく下回り、親子逆転の状態でした。
そこに村上氏は以前から目をつけていて、
ニッポン放送株を密かに買い進め筆頭株主になっていました。
そして、その後、
ニッポン放送を買収することにより、フジテレビの経営権取得を狙ったライブドアと
その買収を阻止しようとするフジテレビの間で、
ニッポン放送株の奪い合い合戦が繰り広げられました。
これによって、株価が釣り上がったニッポン放送株を
高値で売り抜け、30億円もの利益を上げたのです。
惚れ惚れするような見事なトレードでした。
photo credit: Vectorportal
しかし村上氏はインサイダー取引の疑いで逮捕されてしまいました。
国ぐるみで、権力者たちに、よってたかって因縁をつけられたのです。
当時の風潮として、若くして大きな富を得る者や、
拝金主義といったものに対する反感というものが社会の中にありました。
そして、さらに権力者たちの犬であるマスゴミによる情報操作。
だから、彼らを擁護する人たちが少なかったのも事実です。
しかし、彼らは、間違いなく、
世界と互角に戦える実力を持った数少ない日本人だったということです。
検察は、そういったニュー・パワーを国家権力で抹殺しました。
ただただ、自分たちの立場や利権を守るために。
そして、それを見過ごした僕ら日本人も、
日本の優秀な戦士を見殺しにしてしまったのです!!
僕にはそう思えてならないのです。
その結果、閉塞感に覆われ、夢のない日本での未来を捨て、
優秀な戦士たちは海外に脱出し始めたのです。
この2つの有罪判決のニュースを見て、
僕は、戦時中に戦争に反対した人達が次々と、
“非国民”というレッテルを貼られ、逮捕されていったことを思い出しました。
日本は、このままでいいんでしょうか?
この2つの有罪判決について、インテリジェンスを持って
もう一度考えてみてください。
今回は、個人的な意見をわがままに書かせてもらいましたが、
ある一個人の たわごと(・・・・) としてお聞き流しください。
次回のメルマガでは、下記の質問に答えたいと思います。
質問
こんにちは! 後少しで、WAKYOプロジェクト開始ですね^^ドキドキしながら、毎日を過ごしています。
さて、この度問い合わせをさせて頂いたのは、アメリカの経済についてなのです。
ロイター通信によると、 8月2日まではアメリカは債務不履行に 陥らない、と報道されているようなのですが、
ロイター通信記事↓
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-21128620110516
裏をかえせば、8月2日以降、債務不履行になり、破綻する、という噂を聞きました。
真偽の程は分からないのですが、 もし、万が一、アメリカが破綻なんて事になってしまったら、
Sさんが得意とされている、 アメリカ不動産への投資に影響が出るのではないか、 と不安を感じました。
もし、何かお考えをお聞かせ頂ければ、幸いです。 お忙しいところ、恐縮ですが、 どうぞ宜しくお願い致します。
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